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​ブルース・

ビックフォード

 

​アメリカ、

​そして宇宙

(の)

坂本慎太郎、小山田圭吾、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、菊地成孔、

トクマルシューゴ、EYE、宇川直宏(DOMMUNE)…

日本の名だたるアーティストたちも愛した、人類史に残る巨匠の追悼上映

2月1日(土)より、 シアター・イメージフォーラム(渋谷)

2月14日(金)より、 出町座(京都)ほか全国公開

 2019年4月28日、アメリカのアニメーション作家、ブルース・ビックフォードがこの世を去った。絶え間ないメタモルフォーゼを繰り返す超絶クレイ・アニメーション作品――『ベイビー・スネイクス』をはじめフランク・ザッパとのコラボレーションで知られる――、白紙と鉛筆が共感覚的コスモを生み出す線画アニメーション作品、そして晩年に取り組んでいたグラフィック・ノベル……そのどれもが、複数の変容する物語を画面上で同時展開する、圧倒的な巨大(かつ極小)スケールの、複雑で混沌とした世界を作り出した。

 生前、ビックフォードは自分自身の創作を「義務」だと語った。自分の脳内で生まれる様々な物語が連想を生み、ギリシャ神話やエジプト神話、アメリカのB級映画から吸血鬼の伝説まで、様々な時代や文化へとつながっていき、それが想像力の祖型のようなものを動的に浮かび上がらせていく……そんな様子を「書き留める」ことを、ビックフォードは義務と考えていた。

 ビックフォード本人にフォーカスを当てる傑作ドキュメンタリー『モンスター・ロード』は、ビックフォードが戦後アメリカの闇に囚われ、何度も葬り去られそうになりながら、生死の際(きわ)のなかでいつしか、常人にはリーチできない不可視の真理に触れた人間であることを浮き彫りにした。それは、宇宙や宗教――天国や地獄、救済のイメージ――といったものがなぜ生まれてきたのか、その秘密の源泉へと触れさせるものだった。それは、父ジョージが、人生における数々の苦難を経て辿り着いた「人類の根本」についての疑問でもあった――アルツハイマー病を患い、自分の元を去った妻に対する悔恨の思いを抱くことで。

 本追悼上映は、シアトル郊外の山奥で、アニメーションを作ることを通じて、ビックフォード個人の、そしてアメリカの、そして宇宙の流転しつながりあう真理を記録しようとした男が、この世で行った探求について、いまいちど振り返る。それは終ることなく変容するアニメーションにすぎないのかもしれない、しかしそれが帯びているなにかに気づいたとき、あなたの感じるこの世界の景色は、きっと一変してしまっていることだろう。

プログラムA

ブルース・ビックフォード傑作選

 

<上映作品>

ビックフォード初期作品

『プロメテウスの庭』

(ブルース・ビックフォード監督/1988年/アメリカ/

28分)

『このマンガはお前の脳をダメにする』

(ブルース・ビックフォード監督/2008年/6分)

『アッティラ』

(ブルース・ビックフォード監督/2016年/2分)

ほか

ブルース・ビックフォードがその生涯に残した数々のアニメーションを、初期のダイナミックかつグロテスクな習作から、『プロメテウスの庭』『このマンガはお前の脳をダメにする』などの代表作、そして晩年にビックフォードのガレージから発掘された『アッティラ』まで、クレイ・線画をあわせて一挙に紹介。

『アッティラ』
『プロメテウスの庭』

プログラムB

ブルース・ビックフォードと宇宙

<上映作品>

モンスター・ロード』(ブレット・イングラム監督/2004年/アメリカ/80分)

 

 

 

「伝説の人」となっていたブルース・ビックフォードが再度注目を浴びることになった傑作ドキュメンタリー。シアトル郊外で孤独に創作へと励むビックフォードの壮絶な人生、奇妙な食生活と芸術哲学、そして255歳まで生きる夢……カメラは、ビックフォードの創作の現場に密着する傍ら、アルツハイマー病を患った父ジョージが数々の不思議について語る――人の心、天国、宇宙はどうしてできたのだろうか? 本作で明かされる一家の物語は、ビックフォード作品が戦後アメリカが見た悪夢を咀嚼したものであること、そしてそれを超えて、宇宙の流転する真理と不可解な人間存在の闇について語るものであることを雄弁に語る。

◾️劇場情報

シアター・イメージフォーラム 2020年2月1日(土)〜

出町座 2020年2月14日(金

ほか

2019年11月末に行われた「Real Channeling with Mr. Birckford」(新文芸坐)の情報はこちら

チラシウェブサイト(ともにPDF)